銀行カードローンは安心感があり、テレビコマーシャルで見る機会も多いことから、利用する方も増えていると思われます。
銀行のカードローンは、過度な借入をしないように年収の3分の1を超える貸付けを禁止する総量規制の対象外であることから、ついつい借りすぎてしまい、その結果、返済が難しくなるケースも少なくありません。
そのような場合、任意整理をすることで将来の利息をカットすることができ、支払の負担を軽減することができます。
そこで、今回のコラムでは、
・銀行カードローンを任意整理するメリット
・銀行カードローンを任意整理する際の注意点
について、解説させていただきます。
任意整理をすることにより、基本的には、将来発生する利息をカットしてもらえるので、返済総額を大幅に減額することが可能となります。
任意整理の手続きをすることで、将来利息をカットすることができれば、今後支払う利息の支払いがすべて免除されるため、非常にメリットは大きいです。
ただし、任意整理は交渉によって将来利息の免除を求めるため、中には将来利息の免除に応じない会社もあります。
しかし、将来利息カットに応じないのは、ほんの一部の会社だけです。ほとんどの会社は、将来利息カットに応じてくれます。
将来利息カットの和解が成立すると、返済する金額が全額元金に充当されることになり、払った分だけ債務が減っていきます。返済のゴールが明確になり、いつ払い終わるのかを確実に見通すことができます。
任意整理をする銀行に、司法書士や弁護士が受任通知(債務整理開始通知)を送付すると、銀行口座が凍結されて、預金を引き出すことができなくなります。預金の残高と貸付金を相殺されてしまいます。
これを避けるためには、銀行に債務整理開始通知を送付する前に、銀行口座から預金を引き出しておく必要があります。
給与の振込先口座になっている場合は、銀行口座が凍結されるため、振り込まれた給料を引き出すことができません。
そのため、事前に給料の振込先の口座を、別の銀行に変更してから債務整理開始通知を送付する必要があります。
※銀行によっては、給与の振込先口座として使用している場合は、銀行口座を凍結しない運用をしている銀行もありますので、事前にご相談ください。
銀行カードローンの場合は、保証会社が設定されています。
例えば、北海道銀行「ラピッド」であればアコムが、北洋銀行「スーパーアルカ」であればSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)が保証会社になっております。
債務整理開始通知を受け取った銀行は、保証会社に対し代位弁済の請求をします。
代位弁済後は保証会社が債権者となり、保証会社と分割返済の交渉をし、保証会社に返済をしていくことになります。
たとえば、ラピッドの任意整理をするときに、アコムからもキャッシングをしている場合は、アコムからの借入金も任意整理の対象となります。
この場合、住宅ローンと同じ銀行のカードローンを任意整理の対象から除外するか、住宅ローン特則を利用した個人再生の手続を検討することになります。
任意整理をした銀行の普通預金口座は、保証会社による代位弁済後は使用することができます。保証会社が代位弁済した後は、銀行への債務がなくなりますので預金口座を利用しても相殺されることはありません。
銀行カードローンの任意整理について、解説させていただきました。任意整理の相談は、消費者金融やクレジットカードのほか、銀行カードローンについても相談を受けることが非常に多いです。
当事務所では、これまで6000人以上の方の債務整理・借金問題を解決してきました。ご相談の際に、債権者名や取引期間、借入額やこれまでの取引状況などをご説明いただければ、任意整理をすることによって、今後の返済額をいくらまで減額できるかなど、返済計画の見通しを具体的にご提案することができます。
借金のことで悩んでいる方、任意整理を相談したいと考えている方は、遠慮なく当事務所にご相談ください。相談は無料となっておりますので、相談ダイヤル(0120-913-317)にお電話いただくか、下記相談・お問い合わせフォーム(24時間受付中)からお問い合わせください。
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