スタッフ日記

相続まめ知識③ ~相続○✕クイズ(1)

  2019/04/10    相続・遺言

こんにちは。粒来です。

 

今回も,引き続き知って得する相続まめ知識をお届けします。

 

最近,4歳の息子が〇✕クイズにはまったせいで,休日は我が家がクイズ地獄になることにちなみ,今回の記事も〇✕クイズ形式でお送りしたいと思います。

 

では,さっそく問題です。

 

 

第1問(初級)

家族関係によっては,亡くなった人の親も,相続人になることがある。

〇か✕か。

 

 

正解は・・・

〇です。

お子さんのいない方が亡くなった場合,ご両親や祖父母がご健在のときは,それらの方が相続人になります(民法889条)。

自分の子どもが自分の相続人になる,というのは皆さん把握しているかと思いますが,逆のパターンもあるということです。

 

簡単すぎたでしょうか。では次は中級編です。

 

 

第2問(中級)

おじいさんが亡くなった時に,既に父(おじいさんの子)が亡くなっていた場合,父の子(おじいさんの孫)が,父を飛び越えておじいさんの相続人になる。

〇か✕か。

 

 

正解は・・・

〇です。

民法には「代襲相続」というルールがあり,被相続人(亡くなった人)の子が被相続人よりも先に死亡していたときは,その子(被相続人の孫など)が代わりに相続人になることになっています(民法887条2項)。

被相続人に子が複数いたときに,子が生きている家系はおじいさんの遺産をもらえるのに,子が亡くなっている家系は何ももらえないのでは不公平なので,このような規定が設けられたといわれています。

 

ちゃんと正解できましたでしょうか。

それでは,次が今回の最終問題です。

 

 

第3問(上級)

父が亡くなり,母とひとり息子が相続人になる場合,ひとり息子が相続放棄をすると,母だけが父の相続人になる。

〇か✕か。

 

 

正解は・・・

✕です。

以前の記事 にも書きましたが,相続放棄をすると,その人は最初から相続人でなかったことになります。

第1問で触れたとおり,亡くなった方にお子さんがいないと,その両親などが相続人になります。したがって,必ず母だけが相続人になるとはいえません。

 

 

いかがでしたでしょうか。

今回は,相続に詳しい方であれば余裕で正解できるレベルの問題だったかもしれません。

しかし,次回の記事では,今回の3問の知識をふまえて,さらに難しい問題にチャレンジしてもらいたいと思います。

 

どのような内容か,お楽しみにお待ちください!

 

 

その紛争,民事調停がいいかも

  2019/04/01    ブログ

 新元号が「令和」に決まりましたが,いっその事「あいわ」になってくれれば良かったのに及川です。

 

 さて,裁判所での手続きといえば「訴訟」を思い浮かべる人が多いと思います。
 また,「調停」という手続きもありますが,こちらは離婚調停などの家事調停を思い浮かべる人が多いのかなと思います。

 実は,民事調停っていうのもありまして,これが中々,理想的な手続きとなっております。

 

1.手続きが簡単。

法律のことがよくわからなくても,簡単に申し立てることが出来るようになっています。札幌の場合は,簡易裁判所の「手続案内センター」というところに行けば,何とかなるようです。

 

2.費用が安い。

訴訟の半額の手数料です。
また,調停委員という人がいて,紛争の内容に応じて,その分野で経験豊富な専門家が調停委員になったりするのです。裁判所お墨付きの専門家の意見がほぼ無料で聞けるというのはかなりお得なことだと思います。

 

3.非公開なので安心。

傍聴席を気にする必要がなく,秘密は守られます。

 

4.申立てから2~3回の期日で結果が出る(ことが見込める)。

訴訟であれば,1審で半年~1年とか普通にかかります。

 

5.厳格な法律論は置いといて,実情に即した解決が可能

話合いなので,柔軟な解決が可能となります。
他方,判決は,事実に法律を適用した結果に過ぎず,仮に勝訴だとしてもあなたの想いは反映されないことがあります。
したがって,経済的な利益だけを考えれば別かもしれませんが,場合によっては民事調停の方が「納得感」があるかもしれません。

 

 このように,民事調停は理想的な手続きとなっておりますが,現実はまた別の話で,やはりデメリットもあるのです。
 デメリットとしては,「相手方に話し合う気がなければどうにもならない」ということが挙げられます。調停は,出席が強制されず,散々時間を費やした結果,やっぱり合意しないという選択肢が常にあります。したがって,調停を選んだお陰でその分の時間が無駄になることがあります。最初から訴訟の方が良かったじゃん,というパターンですね。
 しかし,合意に至らなくても調停を挟むことで得られる良い面もあります。
 例えば,

 

・相手の出方を伺うことで,色々と推し量ることが出来る。
・争点が明らかになり,訴訟の時に審理が散らからない。

 

 という利点はあるかと思います。

 個人的には積極的に利用を検討していきたいところですね。