歳食って体が大きくなっただけで偉くなったと勘違いする、そんな時代が僕にもありました。
― 粒来祐介(司法書士 1983~)
突然すみません。
何の話かというと,今年の4月1日以降,法律上の成人年齢が従来の20歳から18歳に引き下げられるというお話です。
(参照:政府広報オンライン)
柳沢幸雄先生の名著を期待してページを開いた方ごめんなさい。
今回の改正によって,18歳からいろいろな契約を一人でできるようになります。自分で商売もできます。親からしつけを受けたり住む場所に口を出されることも(少なくとも法律上は)なくなります。
ただしお酒,タバコはダメです。競馬もダメ。
なお,パチンコはもともと18歳からOKですが,債務整理の仕事をしている立場からはお勧めしません。
自分の若かりし頃を振り返ると(←書いてからまるっきりおっさんの表現だと愕然とした)18歳くらいの頃は謎の万能感にあふれていたように思います。
自分にできないことは何もないんじゃないかくらいの。
でも,残念ながら全然そんなことはありませんでした。
社会のエグい仕組みなんてほとんど知りませんでしたし,だいたい自分の親がどれだけ頑張って自分を養っていたかさえ分かっていませんでした。
そこで今回は,4月に晴れて成人を迎え,社会の荒波に漕ぎ出す18歳の諸君にひとこと物申したいと思います。
世の中,悪人が悪人の顔をしているとは限りません。そんなだと誰も騙されてくれないからです。鶴見中尉よりアシリパちゃんのほうが実はヤバい奴だったなんてことも普通にあります。
ただ,そういうことはこんなおっさんに言われたところでなかなか響きません。自分で体験して時には砂を噛むような思いをして,実際にやってみないと分かりません。
そういう意味で,成人年齢の引き下げは皆さんが大きく成長するためのチャンスかもしれません。
たくさんチャレンジしてください。勝負をしなければ勝つこともあり得ません。失敗できるのは若者の特権です。見境なくがんがんリスクを取ってください。勝率1%なら100回やれば1回は勝てます。
そしてその結果,もしも多額の借金を負ってしまうようなことがあったら,当事務所にご相談ください。必ず力になります。
お分かりいただけたでしょうか。
くれぐれも騙されないでくださいね。