スタッフ日記

司法書士のお仕事紹介 ~債務整理編① コロナウイルスの影響が生活に及んでしまってる方へ~

  2020/04/30    ブログ, 債務整理

こんにちは。粒来です。

 

新型コロナウイルスが,世界的に深刻な経済活動の停滞を招いてしまっています。

 

司法書士は,現在,第一線でウイルスに立ち向かっている医療従事者の方のように,ウイルス対策に直接の貢献をすることはできません。

しかし,コロナ禍から派生して起こる法律問題に取り組み,お困りの方の精神的・経済的な負担を減らすことで,ウイルスの二次被害を軽減し,皆様がこの難局を乗り切るお手伝いをすることは可能ではないかと考えています。

 

そこで,今回から何回かに分けて,この先,経済が疲弊することで直面する方が相当数いらっしゃると思われる,借金返済の問題(いわゆる「債務整理」)について記事にしていきます。

 

 

債務整理というと,どうしても計画性がない,お金にルーズなど,マイナスのイメージが先行してしまいますが,経験上,純粋にそのような原因で整理に至る方はそれほど多くありません。むしろ,今回のウイルス禍や失業などのように,ご自身でコントロールすることができないご事情により返済が困難になり,整理のご相談に至る方が多くいらっしゃいます。

 

そのようなご事情等により当初の計画どおりに債務の返済を行うことが難しくなった場合,債務整理を行うことになりますが,その際は, 任意整理, 個人再生, 自己破産 の3つの方法から,ご本人の資力やご事情(特定の債権者だけは支払いを継続しなければいけない,住宅ローン返済中の自宅は残したい など)にあわせ,手続選択を行うことになります。

 

簡単にいうと,任意整理は債権者と交渉して毎月の返済の負担を減らす方法であり,個人再生・自己破産は,裁判所を利用し,法律により債務の総額自体を変えてしまう(大幅に減額したり,ゼロにする)方法です。

 

それぞれの手続きに一長一短はあるのですが,なかには一般に抱かれているイメージと実体が乖離しているものもあり,また,状況が深刻にならないうちに対処した方が手続きの選択肢を広くとることができることから,債務整理は,最終的に依頼に至るかどうかに関わらず,まずは早期にご相談いただくことが重要です。

 

当事務所は,所長が1993年に開業して以来,業務としてのクレサラ問題がクローズアップされるずっと以前から,積極的に経済的に困窮している方の問題に取り組んできました。そのため,現在も一般消費者の方からの相談が非常に多く,債務整理は当事務所の仕事の柱のひとつになっています。

ご相談 は,どのような方法でも無料となっていますので,お困りの方は,ひとりで悩まず,まずは当事務所にご連絡いただければ幸いです。

 

次回からは,上記でご紹介した債務整理の各手続について,順に詳しくご紹介していきたいと思います。

 

 

本記事をご覧になっていただいた方々が,一日も早く不安のない生活に戻られることを,心から祈念いたします。