司法書士の高井です。
本年も,どうぞよろしくお願いいたします。
12月31日に,5歳の娘と2歳の息子を連れて,円山を登ってきました。
大晦日に,山を登っている人なんてほとんどいなく,いつにもまして,円山は静かでした。
今回は,娘の長靴にスパイクを装着したので,娘は,スリップをすることもなく,黙々と山を登っていきます。
息子は,私の抱っこが気持ち良いのか,いつも登りはじめてすぐに眠ってしまいます。
静まり返った円山を登って山頂付近まで到着すると,「コン,コン,コン」と木をつつく音が聞こえてきました。
あたりを見回してみると,目の前の大きな木に,木をつつく「アカゲラ」の姿を発見しました。驚かさないように,静かに見ていると,どんどん下の方まで降りてきて,娘の目線の高さのところで,木をつつき始めました。
そーと近づくと,飛んでいくこともなく,目の前で,じっくりと「アカゲラ」を見ることができました。
その後,山頂まで到着すると,札幌の街中がきれいに見えました。
12時間後には,初詣の人たちで,すごい賑わいになるのでしょうが,私たちが登ったお昼過ぎには,人はほとんどいません。動物園も休みだったため,山頂には誰もいなくて,本当に静かでした。
しばらく,山頂からの景色を眺めていると,今年も,色々な方にお世話になり,無事に終わることができたこと,来年も一つ一つの仕事を大切にしなければという気持ちに不思議となるものです。
昨日の所長の椎名のスタッフ日記の中でも,
「依頼者本人の話を良く聞く」ということが,依頼者との信頼関係を築くうえで大切であるということが書かれていました。
私も心がけてはいるのですが,なかなか実践できていないところがあるのかなと感じております。
依頼者と接するときは,いつも,準備万端,お待ちしておりましたという状況にあれば良いのですが,ときには,法務局への登記申請や,締め切りの迫った書面の作成に追われていたり,相手方との和解交渉やヤミ金との交渉中で戦闘モードに入っていたりなど,私自身の気持ちに余裕のない中で,依頼者と接する状況にあったりします。
そんな時間に追われている中,興奮している中で,相談者や依頼者と接してしまうと,そのときの気持ちの延長線上で,相談者と接してしまい,ついつい,私主導のペースで面談や打ち合わせを進めてしまいます。
司法書士が相談を受けるのは,相続の手続だったり,債務整理や労働問題など,その方にとっては,一生に何度もあることではありません。そのため,所長の言うとおり,依頼者との信頼関係を築くということが大切な仕事であると感じております。
そこで,私は,相談室に入るときには,一呼吸おいてから,相談者・依頼者と接するように心がけております。
忙しいときほど,このことを意識しており,「大変な相談を私にしてくれて,ありがとうございます」と心に思ってから,相談室に入るときもあります。
そうすることで,不思議と気持ちもリセットされて,相談者や依頼者と正面から向き合うことができ,お話もじっくりと聞くことができるようになると感じております。
意識しなくても自然とできれば良いのですが,まだまだ未熟なので,普段は,気持ちをリセットすることを意識してから,依頼者とは接するように心がけております。
今年も,この意識を忘れることなく,一つ一つの仕事に真摯に取り組んで行こうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
円山のお地蔵さんです。どのお地蔵さんも,冬になると,帽子をかぶるなど暖かくしています。